我が家でも15歳の猫を飼っている管理人です。
野良から拾われたけどたぶん15歳だニャー
一般的な知識と管理人の経験から、15歳猫におすすめのキャットフードについてお話していきます。
まずはおさえておきたいシニア猫の体の変化
一般的には7歳~シニア扱いになります。中高齢期に突入ですね。
その後、だいたい12歳~高齢期に突入し、体にも変化が現れてきます。
15歳にもなると、高齢期中盤ですね。高齢になり老化によるトラブルが発生しやすくなります。
愛猫に健康にいてもらうためには、まずはこれらについて知っておきましょう。主なトラブルとしては、
- 腎臓
- 筋肉の減少
- 知覚障害
- 肥満
- 消化吸収能力の低下
では、それぞれについて少し詳しく見ていきますね。
腎臓
猫が亡くなる原因の多くを占める腎臓病。
7歳以上のシニア猫のうち3割以上が腎臓病にかかっていると言われています。
腎臓の健康ケアにとってキーとなる成分はリン。
リンの含有率が高いと腎臓に負担がかかってしまいます。
ただでさえ弱ってきている腎臓に対して負担をかけるのは良くないため、特に15歳を超えた猫には、リンが適切に調整されたフードで腎臓の健康サポートをしましょう。
筋肉の減少
猫も人間同様に老化により筋肉が衰えます。
キーとなる成分はタンパク質。
高齢期になると、タンパク質は制限したほうがよいのでは?という意見が散見されます。
腎臓への負担が大きくなる可能性があるからですね。
ですが、動物にとってタンパク質は必須の成分です。制限が必要になるのは、腎臓病が進行してしまった場合。
タンパク質は健康な高齢期猫にとっては、筋肉の健康維持に必要な成分です。
ただし、後述しますが高齢猫は消化吸収能力も弱まっています。
そのため、消化に配慮したタンパク質を配合したフードを選びましょう。
知覚障害
いわゆるボケですね。うちのじょーさんも若干ボケ入ってます。
普通に歩いてるのにモノにぶつかるんだニャー
脳の健康サポートに良いとされているのは、
- 脳の神経伝達物質であるセロトニンを作るトリプトファン
- 脳の神経伝達物質の細胞膜を作るファスファチジルセリン
肥満
シニアになると、運動量は徐々に減ってきます。とにかく寝るのが好きな子になります。
じょーさんも最近は遊ぶことすらしなくなりました。
運動量が減る=消費カロリーが減る、ということですから、摂取カロリーに注意しなければなりません。
食は細くなっていると思いますが、必要以上に餌をあげたりおやつをあげたり、置き餌をすると肥満になってしまいがちです。
そのため、飼い主がきちんとカロリーコントロールをして肥満にならないように気を付けてあげましょう。
肥満が万病のもとなのは、人も猫も変わりがありません。
消化吸収能力の低下
年齢とともに筋肉だけでなく消化機能も衰えてきます。
そのため、消化に良いドライフードを選びたいですね。
シニア用のドライフードは「消化吸収に配慮した」といった記載がされていることが多いです。
消化が気になるならウェットフードもオススメです。水分も同時に摂れるのが良いですね。
ウェットフードのみを与える場合は、「総合栄養食」と記載されたフードを選びましょう。
今のフードを変えたくない場合は?ウェットフードで一工夫
今まで成猫用やオールライフステージのドライフードを与えていて、その餌を変えたくないケースもあると思います。
我が家でも、じょーさんのフードを変えようと思い、いろいろと試した時期があります。
シニア用のフードをあれこれ試したのですが、どれもイマイチだったようで。
結局、食いつきが最高に良かった「モグニャン」というフードをあげています。ただ、これってオールライフステージのドライフードなんですね。
そのため、我が家では一工夫加えています。
- 消化吸収が良くなるように砕いて少しふやかす
- ウェットフードを混ぜる
特に大事かなー?って思うのが2番目です。ウェットフードを混ぜる。
モグニャン単品であげると、
- タンパク質:27%
- リン:1.1%
- カロリー:379kカロリー
カロリーは十分なのですが、タンパク質の低さとリンの高さが気になります。そのため、ウェットフード、なかでも栄養補完食のウェットフードをあげています。
総合栄養食のウェットをあげてしまうと、タンパク質以外の栄養素の比率やリンの比率が上がってしまうからですね。
あげているのは、「たまのおねだり」という、プレミアムフード専門サイトの2018年ウェットフード売上ランキング1位だった「キットキャット」です。
たまのおねだり 2018年人気ランキング発表(ウェットフード)
今のところ、じょーさんはこのコンビで満足しているようです。
体調のほうも特に異常なく、毎日腕枕をしています(笑)。
15歳のシニア猫におすすめのドライフード
それでは、オススメのドライフードをご紹介していきます。
前提として、
ライフステージ別のキャットフードをチョイス
オールライフステージのキャットフードはご紹介しません。
理由は、全ライフステージのキャットフードは、「シニアでも食べられる」のであって「シニアに適した」キャットフードではない場合が多いからなんですね。
我が家のように、シニア用のドライフードをいったん試したあと、食いつきがイマイチだった場合にオールライフステージのキャットフードを検討されるとよろしいかと思います。
難点としては、ウェットを混ぜるとホントお金かかります(汗)。
我が家は、運営者情報に記載しているとおり一度フードで後悔しているため、割と限界までお金かけています。
ただ、誰もがそんなにお金をかけられるわけではないと思いますので、ざっくりとコスト別におすすめをご紹介します。
- 0.2円~0.6円/g
- 0.6円~2.5円/g
- 2.5円/g~
①0.2円~0.6円/gでシニアにオススメのドライフード
この価格帯でおすすめなのは、ピュリナワンです。
【商品レビュー】
- 0.6円/gと続けやすい価格帯
- この価格帯で香料・着色料不使用
- 定期購入なら20%OFF、買い忘れても近くに売っている安心感
- 「15歳以上健康マルチケア」の優秀さ
- 初回利用時3,000円分無料でお試しできるお得感
この価格帯ですと、ピュリナワンが頭ひとつ抜けています。
原材料でもっとも多いのはチキン。鶏肉ですね。飽きにくいチキン味に仕上がっています。
香料・着色料は不使用ですが、ピュリナワンの他シリーズと違い小麦は使用されています。
そのため、小麦アレルギーをお持ちの愛猫にあげるのは控えてください。
15歳以上の猫に必要な栄養素が十分配合されており、消化吸収にも気を使ってくれているため、コスパは十分。
ウェットフードも合わせて購入できます。ウェットは総合栄養食ですので、ドライが食べづらくなったらウェットに切り替えるのも良いですね。
②.0.6円~2.5円/gでシニアにオススメのドライフード
この価格帯でオススメなのは、ロイカナことロイヤルカナン。
【商品レビュー】
- 2.3円/gと価格はやや高め
- 療養食も作っているロイヤルカナンの安心感
- 管理人も参加しているヘルスニュートリションラーニングプログラムによる飼い主への正しい知識の無料提供
- 楽天での評価の高さ
言わずと知れたロイヤルカナンの老猫用フードです。
原材料で最も多いのは、この価格帯には珍しい植物性分離タンパク。消化性にこだわった超高消化性タンパクであり、消化率は90%以上。
シニアの胃腸に負担がかからないのは良いですね。
二層構造の粒も特徴の一つ。噛み応えがあるのに消化吸収が良い、すごく考えられたフードに仕上がっています。
③.2.5円/g~でシニアにオススメのドライフード
ここからは、いわゆるプレミアムキャットフードですね。おすすめは、Happy Dog Happy Catです。
【商品レビュー】
- 3.4円/gと価格は高め
- ペット先進国ドイツで自社工場にて生産されている安心感
- ヒューマングレードはもちろんのこと遺伝子組み換え食品も使わない徹底ぶり
この価格帯は、全ライフステージのフードが多いのですが、Happy Dog Happy Catは、ステージ別にキャットフードを生産しています。
もちろんシニア用もあります。
シニア用は極小粒で設計されているため、消化に優しいドライフード。
原材料でもっとも多いのはやはりチキン。
あまり知られていませんが、このメーカーも療養食を作っています。
リン・ナトリウムを控えめにした健康サポートが光るドライフードです。
まとめ
コスト別に、シニアにおすすめのドライフードをご紹介しました。
猫によって好みがありますので、我が家のように、ひょっとしたらおすすめしたドライフードをお気に召さないかもしれません。
そんなときは、工夫のところでお話した方法を試してみてください。
ご飯も大事ですがおさえておきたいポイント1点
毎日食べるご飯や、日々の体調チェックも大事なのですが、同等に大事なポイントが一点あります。それは、
お金を貯めておくこと
ペット保険にすでに加入されている方なら問題ないのですが、15歳になってしまうと加入できるペット保険が限られてきます。とはいえ、加入することはできますので後述するペット保険についての内容も参考にして頂ければ。
今後、動物病院のお世話になる機会が増えるかと思いますが、お金がないからと、診断をしぶってしまったり、治療を受けることができなかったり。
猫も、人間同様に病気の早期発見ってすごく大事です。
そのため、定期健診や異常を感じたときにはすぐに動物病院で診てもらう必要があります。今の時代、ネットでいろんなことを調べることはできますが、直接診断してもらうのがやっぱり一番です。
特にシニアの場合、1日で体調が激変することってままあります。
そんなときに、お金がないと診断を受けさせることもままなりません。病気次第では結構な金額が吹っ飛ぶこともままあります。
そのため、毎月少しずつでも良いと思いますのでお金を貯めておきましょう。
愛猫と少しでも長く一緒にいるために。
フードに気を付けるのと同じくらい体調チェックも行っていきたいですね。
いざというときに備えられるペット保険も視野に
シニア猫が保険?と思われるかもしれませんね。一般的な保険の印象としては、
- 高齢になると保険料が高額になり過ぎて加入するのがもったいない
- そもそも加入できないんじゃない?
- 十分な保障が得られないんじゃない?
実はペット保険ですとそんなこともなく。確かに、通院が補償外であったり補償限度額が低めに設定されていたりはします。
ですが、若い猫とそこまで変わらない保険料(1,500円~2,000円/月)で加入できる保険も多く、年齢制限がない保険もあります。
そういった情報を簡単に調べられるのが「保険スクエアbang! ペット保険」。
猫種と年齢を入力するだけで保険料の試算ができ、複数の保険会社の補償内容を見比べることができます。気になる会社があれば、一括で資料請求できますし、そのまま申し込むことも可能。
シニア猫は、何かが見つかったら備える暇もなく一気に治療費がかさんでいくケースも多いです。2年前に他界した愛猫の場合は、胸水を定期的に抜いてあげないといけなくなり通院のたびに医療費が高額になっていたことを覚えています。
当時は手持ちがあったため、まだなんとかなったものの、手持ちがなく治療を受けさせてあげられなかったら?なんてことを想像するだけでゾっとしますね。
いざというときに手持ちがなく治療を受けさせてあげられなかった…なんてことにならないためにも、検討されてみてはいかがでしょう?