高タンパク

ペットショップやスーパーで販売されているキャットフードは様々な種類があります。そこで目につくのがシニアフードと呼ばれる高齢猫向けのフードです。

高齢になった猫向けに開発されたフードで高タンパクなものとなっていますが、本当に必要なのでしょうか。

今回は低タンパクフードのメリットデメリットに注目し、高タンパクフードの良さを見ていきます。

低たんぱくフードのメリット2点

低たんぱくフードのメリット

低たんぱくフードのメリットは、

  1. 太りにくい
  2. 腎臓への負担が少ない

では、それぞれについて見ていきますね。

1.太りにくいのでたくさん食べても安心

食事

低タンパクフードの一番のメリットは、たくさん食べても太らないという点です。

猫によってはフードをたくさん食べることもあります。そういった猫に高たんぱくフードをあげてしまうと、見る見るうちに太ってしまい、健康に悪影響が出てしまいます。

猫も人間と同じように太りすぎてしまうと、血管や内臓系の病気にかかりやすくなってしまいますので、注意が必要です。

特に、高齢猫になると基本的な運動量や代謝が落ちてしまいますので、若い猫よりも痩せることが困難になってしまいます。

ちなみに、避妊手術を受けたり体質的に太りやすかったりする猫は、高齢化によってさらに太りやすくなることがあります。

そのため、低タンパクフードに切り替えて体重が増加しないようにしてあげることも重要です。

また、太りにくいだけでなく現在すでに太ってしまっている高齢猫にも低タンパクフードはおすすめです。

なぜなら、食事から得られるカロリーを減らすことによってダイエットさせることができるからです。

若い猫であれば散歩へ連れて行ったりおもちゃで遊んだりして運動量を増やし、ダイエットをすることができるのですが、高齢猫はそもそも運動量を増やすことが難しいので食事を変えていくしかありません。

低タンパクフードを与えたからといってすぐに痩せることはできませんが、時間をかけることで痩せさせることが可能です。

2.腎臓の負担を軽減できる

猫 食事

タンパク質は猫の体を作るエネルギーとして重要な役割を果たします。しかし、タンパク質はアンモニアを含む尿素となって体にたまります。

若いうちはそれを尿としてしっかり排出できるので問題ありませんが、高齢になると腎臓の働きが弱くなってしまい尿素を正常に排出することができなくなってしまいます。

そうなると、尿毒症と呼ばれる尿素を正常に排出できずに体内にたまってしまう事で発症する病気にかかってしまう可能性があります。

しかし、低タンパクなフードは尿素のもととなるタンパク質があまり含まれていないので、腎臓への負担を減らし尿毒症にかかるリスクを軽減してくれます。

高齢になって腎臓の機能が弱まってきた猫には低タンパクフードをあげて、体の負担を軽減させてあげるといいでしょう。

低タンパクフードのデメリット

低たんぱくのデメリット

低タンパクフードはメリットが多いように見えますが、実はデメリットもあります。それは、十分な栄養を摂取できない可能性があるという事です。

高齢猫は若い猫に比べてそもそもの食事量が減少する傾向にあります。そのため低タンパクなフードにした場合、少量しか食べられないとなると健康の維持に必要な栄養を摂取することができず、栄養失調を起こす可能性があります。

ここまで、低たんぱくフードのメリデメを見てきました。それでは、次に高タンパクフードについて見ていきますね。

高タンパクフードのメリット

高タンパクフードのメリット

高タンパクフードの最大のメリットは少ない量で多くの栄養が摂取できるという点です。

高齢猫になり食事量が減ってしまったり、病気になって食事が上手にできなくなってしまった猫は、低タンパクフードでは十分な栄養を摂取できません。

しかし高タンパクフードであれば、少ない食事量でも体に必要な栄養素をしっかり得ることができます。

私の家にも高齢猫がいて最初は低タンパクフードを与えていました。しかし、徐々に元気がなくなってしまい心配になって病院へ連れて行ったところ、食事量の低下によって栄養が十分に摂取できていないことが元気のない理由と診断されました。

そして、このままでは命にかかわると医師に告げられたのです。

そこで、医師が私に勧めたのが高タンパクフードでした。

高タンパクフードに切り替えてみると私の高齢猫はみるみるうちに元気を取り戻し、健康な状態になりました。

振り返ってみると、高齢になってから私がお皿に出したキャットフードを残すことが多くなっていたように思えます。

こうして考えてみると低タンパクなフードは、実は高齢猫にあまり向いていないのではないかと感じます。体質的に太りやすかったり、不妊手術をしていないのであれば高齢になった猫には高タンパクフードをあげるべきでしょう。

「低たんぱくのメリット」でお話しした条件に当てはまらない限りは、基本的に高タンパクフードで良いと思います。

高タンパクフードの選び方

高タンパク以外の注意点

先にお話ししたように、シニア猫には基本的に高タンパクのフードをあげましょう。ただし、高タンパクフードならなんでもよいというわけではなく。

いくつか注意すべきポイントがありますので、その点についてお話していきますね。

それは、原材料やほかの栄養、添加物です。まず、原材料についてです。高タンパクといってもどんなタンパク質でもいいわけではありません。

高齢猫には、質の良い動物性タンパク質がおすすめです。そして、人間用の食材と同レベルな品質の原料(ヒューマングレード)を使用しているかどうかというのも注目すべきポイントです。

次にほかの栄養です。タンパク質ばかり多く摂取しても、健康を保つことはできません。タンパク質のほかに猫の体にかかわる栄養素がしっかりとバランスよく含まれているかどうか確認することが重要です。

最後に添加物です。添加物が多く含まれていると、いくら高タンパクなフードでも体調に異常をきたす恐れがあります。

特に、猫にとって有害な人工添加物が使用されているフードは絶対に避けるべきです。また、着色料やオイルが使用されているフードも避けるといいでしょう。

天然の成分を使用しているキャットフードは安全性が高く、安心して猫に食べさせることができます。

ちなみに、食いつきも重視すべき点です。いくら良質なフードでも一切猫が口にしてくれなければ意味がありません。自分の猫がどんな味が好きなのかをしっかり見極めるのも飼い主の重要な仕事ですよ。

理想的なのは、飼い主が手を加えることなくおいしく食べてくれる良質なフードです。

おすすめのキャットフードは?

おすすめは「HAPPY DOG HAPPY CAT」の「ライト」シリーズです。

HappyDogHappyCat

先にお話しした高タンパクフードでクリアしておきたいポイントをすべておさえたプレミアムキャットフード。

また「HAPPY DOG HAPPY CAT」は日本ではさほど知名度は高くありませんが、ペットフード先進国のドイツでプレミアムフード売上No.1のナチュラルペットフードです。特徴は、

ここがポイント
  • 全て自社工場製造
  • 無添加・ヒューマングレード・遺伝子組換作物不使用
  • それなのに高コスパ

キャットフードはいくつかシリーズを展開しているのですが、高タンパクかつ低脂質なら「シニア」シリーズがおすすめです。もう少しシニア猫向けのキャットフードを希望される(小粒が良いなど)なら、シニア専用の「ベストエイジ10+」シリーズが良いでしょう。

「シニア」シリーズはカロリーを極力減らさず栄養が摂れるよう配慮されており、高タンパクのメリットを活かしつつ太りづらいフードです。

容量も50g、300g、1.4kg、4kgの4種類用意されており、50gなら275円で購入可能。愛猫に合うかどうかわからない方にも試しやすくなっているんですね。

まだ利用されたことがない方は、一度お試しされてみてはいかがでしょうか?