子猫を飼うのが初めての方は、猫に食事を与える際にどんな餌をどれくらいの量食べさせたらいいのか分からなくて、猫を育てる事に不安を感じてしまう方も中にはいると思います。
そんな飼い主さんの不安を取り除くために、子猫に食べさせてあげる餌や、量・回数など、子猫を育てる際の様々なポイントを簡単にまとめてみました。
2か月からは本格的に離乳食離れ!ドライフードに切り替える時期
子猫が離乳食からドライフードに切り替えるタイミングとして一般的に言われている時期が、生後2ヶ月目以降と言われています。
なぜ2ヶ月目以降かというと、ドライフードはカリカリとした固い食べ物なので、子猫の歯が生えるまでは食べることができないからです。
歯が生えてくる時期は猫によって変わってきますが、大体の猫が生後2週間ぐらいから乳歯が生え始め、生後5~6週目で乳歯が生えそろう猫が多いです。
歯が生えそろった6週目以降ぐらいから徐々にドライフードを食事に加えていき、ある程度慣らしてから本格的に切り替えていくことが一番おススメです。
私が飼っている猫は、生後5週目ぐらいには歯が生えそろっているのを確認できたので、その時期ぐらいからドライフードを与え始めました。
最初は初めて見る食べ物に警戒心を持っていましたが、徐々に与えていくことで食べてくれたことをはっきりと覚えています。
ドライフードに切り替える時期に不安をもっている方は、まずはご自身の子猫の歯を確認してみることから始めてみてもいいかもしれませんね。
日々の観察は、愛猫がすくすくと元気に育つために必要な確認作業だと思います。
豆知識~そもそも離乳食って何?
子猫は成長していく段階で多くの栄養素が必要になります。
生まれたての子猫は、人間の赤ちゃんと一緒で母猫などの母乳や猫用ミルクを飲んで育ちますが、成長していくと他の栄養素も必要になってきます。
そんな時に子猫に食べさせてあげるのが離乳食です。
まだ歯が生えそろっていない子猫は、固い食べ物を食べることができないので、柔らかくて多くの栄養素が含まれている離乳食を食べさせてあげます。
離乳食の種類には様々なものがあり、ペースト状の食べ物や、ムース状、液状、粉末タイプの食べ物など種類は豊富です。
初めて離乳食を食べさせてあげる時には、離乳食の匂いや触感などを、まずは子猫に覚えてもらう事から始めてみてもいいかもしれません。
猫はとても警戒心が強い生き物なので、初めて見るものなどには警戒心がでてしまって、食べる事を嫌がってしまう猫も中にはいます。
なので無理矢理食べさせずに、匂いなどを嗅がせて徐々に警戒心を解いてあげれば、成長するために必要な離乳食をおいしく食べてくれるはずです。
様々な種類の離乳食が販売されているので、どれを食べさせていいのか迷ってしまうと思いますが、ご自身の愛猫の様子をうかがいながら、一番興味を持ったものを与えてみるのがいいかもしれません。
子猫用ドライフードの選び方のポイント
子猫は成長するために多くの栄養素が必要になってきます。
1歳に満たない子猫が必要な栄養は、成猫の3倍とも言われているのでドライフード選びは大事なものになってきます。
まず一番最初に確認する箇所は、「子猫用」「総合栄養食」と書かれたドライフードを選ぶことをおススメします。
総合栄養食とは、猫の成長に必要な多くの栄養素を含んだ食べ物になります。
総合栄養食と書かれていない食べ物は、いわゆる猫のおやつなので、主食を食べてくれない時などに食事をカバーする役割に一般的にはなっています。
他に挙げるとすれば、有名なメーカーのものを選ぶということです。
有名なメーカーや長年販売されている商品は、それだけ多くの猫や飼い主に愛され続けている証拠なので安心できます。
原材料などをみて選ぶときには、化学物質(BHA・BHT・エトキシキン)などの添加物が含まれているものは、なるべく避けた方がいいと思います。
主原料がしっかりと記載してあって、多くの添加物を使用していないものを選ぶことがおススメです。
また味にも種類があり、まぐろなどの魚類のものや鶏肉などの肉類などが挙げられます。
味は猫によって好き嫌いがあるので、食いつきがいいものを選ぶことも、愛猫においしく食べてもらうための大事なポイントです。
2か月の子猫の1回の食事の量と回数について
子猫の食事の量や回数が気になる方も多いと思います。
猫の食事の量は一般的に、成猫だと「体重(キログラム)×80キロカロリー」と言われていて、子猫は成長の為に成猫の約3倍の栄養が必要になってくるので、「体重×約240キロカロリー」が一般的に1日の食事量と言われています。
食事の回数は子猫によって活発な猫もいたりするので何とも言えませんが、子猫はまだ胃が小さくて消化機能も不十分なので、一度にたくさんの量を食べてしまうと、嘔吐や下痢などの症状が出てしまう原因に繋がってしまうので、生後6ヶ月を経過するまでは1日に4~5回くらいの間隔でこまめに食事を与えてあげることが大事なポイントになってきます。
猫の食事リズムを崩さないためにも、1日4~5回の食事を大体同じ時間帯に与えてあげる方がいいかもしれません。
生活のリズムは人間にとっても大事なことですよね。
それはきっと猫にとっても大事なポイントだと私は思います。
まだ何もわかっていない子猫が自分の生活リズムを覚える事で、ストレスを抱えることなく健康的に過ごせると思います。
ドライフードを食べてくれないときは一工夫
全ての猫がドライフードを素直に食べてくれるとは限りません。
なかなか食べてくれないことを不安に思うかもしれませんが、少し工夫することで食べてくれることだってあります。
まず最初に挑戦してほしいのが、「トッピング」をしてみることです。
ペットショップなどに行くと、猫用のふりかけや、かつおぶしなどがあるので、それらを普段食べているドライフードにトッピングしてあげます。
味が変わることで食欲が出てきて、夢中になって食べてくれる猫も中にはいるので、食べてくれないと悩んでいる飼い主さんは一度挑戦してみてもいいかもしれません。
ドライフードを食べ始めて間もない子猫は、カリカリした固い食べ物に慣れていないので、お湯などを使って柔らかくしてから食べさせてみるのも1つの方法です。
ドライフードを15分ほどお湯につけておくと、柔らかくなるのでおススメです。
またドライフードの保管方法を適当にした結果、ドライフードの匂いが無くなってしまって食べなくなってしまった可能性も否定できません。
袋をクリップで止めたり、保管容器などにしっかりと保管しておくことをおススメします。
食事を切り替えると体調が心配!こまめなボディチェックを
猫の食事を切り替える際に気になるのが、愛猫の体調問題だと思います。
猫はとてもデリケートな生き物なので、食事が切り替わった際などにはストレスを抱えてしまい、食欲がなくなってしまう猫も中にはいます。
切り替えた食べ物をなかなか食べてくれないときは、切り替える前に食べていた食事などを少し取り入れてみたりするなどして、なるべくストレスを抱えさせないように心掛けた方がいいかもしれません。
他にも知らない人が家に訪ねてきたときも、猫はストレスを抱えてしまうので、食欲不振の時にはストレスの原因がなかったか考えてみてもいいかもしれません。
それでも食欲が改善しない時は、一度動物病院で見てもらうことをおススメします。
また猫の様子がおかしいと思った時には、便や尿などは普段と比べてどうか、食欲不振の他にも何か変わった行動をしていないかなどを覚えておくと、動物病院などで診てもらうときに役立ちます。
数日間愛猫の様子がおかしかったりしたら飼い主ならきっと気付くと思うので、少しでも普段と違う違和感などを感じたら、愛猫やご自身の不安を取り除くためにも近くの動物病院に行くことをおススメします。
子猫は丁寧に育てる
猫は警戒心が強くて、非常にデリケートな生き物なので丁寧に育てる事が何よりも大事なことかもしれません。
初めて食べる食べ物を愛猫に与える時には一気に与えないようにしたり、拒否反応が出た時には無理矢理食べさせずに様子をうかがってみたりなどすれば、飼い主の事も信用してすくすくと元気に愛猫が育っていくと思います。