高齢猫にはグレインフリーのシニアフードが必須?メリットとデメリットをご紹介

人間が年を取ると食べ物が変化していきますが、それは猫の場合も同様です。シニア猫にはシニア用のフードが必要で、愛猫の年齢を踏まえた食べ物を用意してあげることが肝要でしょう。

そして中でも注目をしてみたいのが、グレインフリーのキャットフードです。あまり馴染みがないという人もいると思いますので、特徴と注意点について紹介をしてみます。

そもそもグレインって何?

グレインフリー

高齢猫にはグレインフリーのシニアフードがおすすめと言われていることもありますが、いまいちピンとこないこともありますよね。

グレインというのは日本語訳をすると穀物のことで、グレインフリーというのは、すなわち穀物不使用であることを意味します。

成分の種類としては、米やとうもろこし、小麦などがそうですが、これらは多くのキャットフードに用いられている定番の成分ですので、成分表を見てみると表記を確認できるはずです。

含まれる目的はいくつかあって、例えば抗酸化力を高めるためです。

活性酸素と呼ばれるものが老化の促進や病気の原因になると言われていますが、通常は人間と同様、猫が自然に持つ抗酸化力でそれを取り除いています。

しかし年を取ってくると体の機能が低下していきます。そこで用いられるのが穀物で、とうもろこしや小麦などには抗酸化の働きがあるとされ、低下した機能のサポートになるというわけですね。

その他にも、穀物は一定の栄養価もある原材料ですので、基本的な栄養の供給源といった役割や、猫にとってはさほど重要ではない炭水化物の過剰摂取にならないよう、バランスを整える目的で配合されています。

グレインにはこんな注意点も

注意点

穀物には様々な働きがある一方、知っておきたい注意点もあります。

まず、猫にとっては穀物がそこまで重要な存在ではないことです。

というのも猫は元来、肉食であって、穀物を積極的に食べる生き物ではありません。そして消化吸収も上手くできる体になっていないために、栄養が不足してしまう恐れがあります。

高齢猫の場合、栄養過多になるのも良くありませんが、十分な栄養補給ができないのも心配ですよね。だからといって沢山食べさせてしまうと肥満の原因となり、これもまたよくありません。

アレルゲンとなる恐れがあるのも注意点のひとつです。

先述をしたように肉食である生き物且つ、消化吸収も不得意ゆえに体質に合わずアレルギーを起こすことがあります。特に小麦や大麦などには、グルテンと呼ばれるタンパク質が含まれており、この成分がアレルゲンになりやすいとの報告もあるのです。

ただ、アレルギーが起こるかどうかは個体差の問題もあり、肉類でも何らかの症状が出ることもありますので、そこは飼い主さんが愛猫の観察をしてしっかりと見極めることが大切かと思いますよ。

ところでなぜ、こうしたリスクあるキャットフードが存在するのかというと、ひとつの理由に、製造コストが安く済むという人間側の都合が挙げられます。

大量且つ安価な商品も多く存在していますが、大容量でも価格が安いのは原材料コストが低い穀物が沢山使用されているからです。

要するに穀物は都合の良い存在で、それゆえに大半の商品に含まれています。ペット用のフードは人間用の食品ほど製造基準が厳しくない実情もあり、多少のリスクがあっても店頭に並べられてしまうのです。

だからこそ適切な選び方が求められますし、愛猫の健康を支えるのは飼い主さんにしかできない役割と言えます。

グレインフリーを選ぶメリット

メリット

ではグレインフリーのシニアフードを選んだ場合、どんなメリットがあるのでしょうか。

ひとつは猫の性質に合った食事を用意できることですね。肉類が主体の成分構成となっているために、本来の食生活に合わせられ、スムーズな消化吸収で体への負担となりにくいです。

特に高齢猫の場合は内臓の機能も低下しているはずですので、消化をしにくい穀物で負担を掛けてしまうのは望ましくありません。

また、消化がうまくいかないことによる、体内に過剰に栄養が蓄積するリスクの低減にも繋がることで、肥満の防止にも期待ができます。

高齢で太り過ぎが心配される際の、適正体重を維持したい時にもグレインフリーが良いかと思いますよ。

アレルギーのリスクを減らせるのも大きなメリットでしょう。

フードによる不調は体が拒否反応を起こしている状態ですので、もし皮膚トラブルや目の充血、下痢など、良くない症状が出ている場合は、いま与えているフードを疑ってみることも必要かもしれません。

食の影響はダイレクトに体調に表れるため、異常を見逃さないように注意したいところですし、高齢猫ですと生命に関わる恐れもあり、より一層の気配りが求められますね。

一方ではデメリットもある

デメリット

グレインフリーにはメリットがある裏で、デメリットも存在していますので併せてチェックしてみましょう。

まず、高額のキャットフードが多いことです。

穀物は製造コストが安く済むとお伝えしましたが、原材料にこだわったグレインフリーの物はどうしても価格が跳ね上がってしまうのです。

穀物を含んだ安いフードですと、キロあたり600~700円程度で売られていますが、高品質なグレインフリーの物はキロあたり1,000円以上で販売されています。

この価格差をどのように捉えるのかは飼い主さんの判断によるところではあるものの、何物にも代えがたい愛猫の健康のことを考えると、決して高過ぎるわけではないとも言えそうですよね。

ただ、他にもデメリットはあって、それは腎臓に問題を抱えている場合は適さない可能性があることです。豊富に含まれる動物性タンパク質が負担となり、却って体に良くないこともあるのです。

愛猫の健康に有効なことばかりではない面もあるため、グレインフリーの物が良いと言われているからと、安易に選んでしまうのは注意が必要です。

基本的に高齢猫の場合は、かかりつけの動物病院と相談をしながらシニアフードを選んだ方が安心かと思います。

現在の体調や健康状態を踏まえつつ、フード選びをする姿勢も大事ですので、グレインフリーに替えても大丈夫なのか一度同粒病院に相談へ行ってみると良いかもしれませんね。

おすすめのキャットフードは?

おすすめは「HAPPY DOG HAPPY CAT」の「ベストエイジ10+」シリーズです。

HappyDogHappyCat

シニア向けのフードというと「ピュリナ」「ヒルズ」「ロイカナ」「サイエンスダイエット」あたりが頭に浮かぶ方が多いでしょうし、実際利用されている方もおられると思います。

またグレインフリーというと、オールライフステージのプレミアムキャットフードを思い浮かべる方も多いでしょう。

「HAPPY DOG HAPPY CAT」は日本ではさほど知名度は高くありませんが、ペットフード先進国のドイツでプレミアムフード売上No.1のナチュラルペットフード。ライフステージごとにシリーズ分けされています。特徴は、

ここがポイント
  • 全て自社工場製造
  • 無添加・ヒューマングレード・遺伝子組換作物不使用
  • それなのに高コスパ

キャットフードはいくつかシリーズを展開しているのですが、シニア猫が利用するならシニア専用の「ベストエイジ10+」シリーズが良いでしょう。

カロリーを極力減らさず栄養が摂れるよう配慮されており、粒も極小、消化しやすいよう工夫されているため、1日に必要な栄養を満たしつつ摂取カロリー量をクリアしやすいフードです。

加えて尿石の抑制に配慮したpHバランス6.0~6.5。

容量も50g、300g、1.4kg、4kgの4種類用意されており、50gなら275円で購入可能。愛猫に合うかどうかわからない方にも試しやすくなっているんですね。

まだ利用されたことがない方は、一度お試しされてみてはいかがでしょうか?